アドロミスクス ゲイエリ 幹立ちし、気根を伸ばす“静かなる造形美”

目次

アドロミスクス ゲイエリとは

葉は細長くとがってみたり、丸いものもあるザラッとした質感。
けれどその表情は個体によってさまざま。
時に赤みを増してみたり時にグリーンが強くなったり。 葉ごとに形や色、質感が少し違う個性もが魅力です。

基本情報(分類・属名・原産地など)

  • 学名:Adromischus geyeri
  • 属名:アドロミスクス属(Adromischus)
  • 科名:ベンケイソウ科(Crassulaceae)
  • 原産地:南アフリカ
  • タイプ:小型多年草・塊根性多肉植物

ちなみに、ぷっくり丸い葉で人気
宇玉殿 ‘リトルスフェロイド’

魅力とは?

ゲイエリ最大の魅力は、細葉系アドロらしい“ざらり”とした葉質と色のコントラスト。 葉の表面には、まるで鉱物のような粉感と模様が浮かびあがり、角度によっては紫銀色のようにも見えることもあります。
水が少ないと気根を出す姿もまた独特で『生きる』ことへのワイルドさを潜ませています。

アドロミスクスは成長とともに枝を立てていく個体も多く、盆栽のような造形美を楽しめるのが魅力。
その繊細な姿づくりは、玄人好みの多肉植物としても親しまれています。

香りと花

花は春から夏にかけて、細く伸びた茎の先にちょこんと。 色味は控えめながら、白~ピンクの小さな筒状の花を咲かせます。 香りはほとんどありませんが、そのひかえめな小さな咲き方が、アドロミスクスの特徴です。

育て方のコツ

  • 日光:明るい半日陰が理想。直射日光が強すぎるとジュレるため、レース越しや朝日がおすすめ。
  • 水やり:乾燥気味に。春と秋は成長期なので水やりはやや多め、夏と冬は控えめに。
  • 用土:水はけのよい多肉用培養土+軽石系で根腐れ防止を。
  • 風通し:風通しのよい場所で管理すると、ヘイジーな色合いの葉が美しく保てます。
  • 増やし方:葉挿し可能。葉元からゆっくりと根と芽が出てきます。

えんちょのひとことメモ

ゲイエリは、はじめは地味に見えて、育つほどに“深み”が出てくるタイプ。 葉の模様や色合いの変化、気根を伸ばしてくる様子、小さな枝ぶりの変化……。
地味だけど野性的。
そのどれもが、ちいさな驚きとともに日々を彩ってくれます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

多肉植物の栽培を始め苦節九年当時、ストレスの多い現代社会に苦悩していた中....

目次