アリオカルプス 超大疣黒牡丹|美しい大疣の星模様サボテン

黒い鉢に植えられたアリオカルプス超大疣黒牡丹の株元アップ写真。ごつごつした大疣と白い羊毛が星模様のように浮かび上がる迫力ある株姿

星をぎゅっと手のひらに集めたら、きっとこんな姿になるのかもしれません。

アリオカルプス
超大疣黒牡丹
(ちょうおおいぼ くろぼたん)

は、そんな空想をしたくなるほど、存在感のあるレアサボテンです。
ここでは、魅力と育て方のコツをやさしくまとめました。

手のひらに載せられたアリオカルプス超大疣黒牡丹の上からの写真。星模様のような白い羊毛とぎゅっと詰まった大疣のボリューム感が伝わる一株
手のひらに乗る宇宙。超大疣黒牡丹のボリューム感。
目次

アリオカルプス 超大疣黒牡丹とは

「黒牡丹」は、アリオカルプスの代表品種であるアリオカルプス・フィッスラツス(Ariocarpus fissuratus)の園芸名です。
その中でも「超大疣黒牡丹」は、名前の通り疣(いぼ)が極端に大きく、厚く発達する選抜タイプ
ごつごつとした疣が何層にも積み重なり、白い羊毛が星の軌道のように走る姿は、一般的な黒牡丹とはまったく別物の迫力があります。

流通量はかなり少なく、実生や接ぎ木でゆっくり育てられた株が、専門店やイベントでひっそりと並ぶレベル。
「黒牡丹の中の黒牡丹」といった、コレクター向けの希少フォームです。

アリオカルプス超大疣黒牡丹の株元アップ写真。層をなして重なり合う大きな疣と白い羊毛が立体的に浮かび上がる迫力ある姿
ぎゅっと重なり合う疣が、山脈のように連なって見えます。

基本情報(分類・属名・原産地など)

学名Ariocarpus fissuratus f. ‘Kurobotan’(系統名:超大疣黒牡丹)
属名アリオカルプス属(Ariocarpus)
科名サボテン科
原産地メキシコ北部(コアウイラ州周辺の石灰質岩地帯の生態を元にした園芸品種)
成長速度極めてゆっくり(実生株で数センチになるまで数年〜)
入手難易度★★★★★(専門店・愛好会イベント向けの超レアクラス)

魅力とは?

超大疣黒牡丹のいちばんの魅力は、なんといっても「質感とリズム」です。
ひとつひとつの疣は、まるでミニチュアの山塊のように盛り上がり、その上を白い羊毛がV字を描きながら流れていきます。
上から眺めると、星が螺旋を描いているような、不思議な模様に見えてきます。

疣の表面は細かい粒がぎっしりと詰まっていて、光の当たり方で影の落ち方が変わるため、
同じ株でも、朝と夕方で表情が少し違って見えるのもおもしろいところ。
写真に撮るときは、斜めからの光を当てると立体感がぐっと強調されます。

アリオカルプス超大疣黒牡丹の疣を斜めから捉えた写真。層を重ねるように並ぶゴツゴツした疣と白い羊毛が、立体感のある模様として浮かび上がる
光の角度で、疣の陰影がドラマチックに変わります。

香りと花

アリオカルプスは、見た目こそワイルドですが、花はとても上品です。
黒牡丹系は、秋〜初冬にかけて、中心部からピンク〜紫がかった菊のような花を咲かせます。
香りは強くはありませんが、顔を近づけるとうっすらと甘さを感じることも。

超大疣タイプは疣が厚く詰まっているぶん、花が顔を出すと「岩場から咲く一輪の花」のようで、
ふだんの力強い雰囲気とのギャップに、思わず見入ってしまいます。
花期は短いので、蕾が上がってきたら水切れさせすぎない・極端な環境変化を避けるのがポイントです。

アリオカルプス超大疣黒牡丹の疣と白い羊毛をクローズアップした写真。細かな凹凸とふわふわした毛並みがじゅうたんのように重なり合う質感がわかる一枚
花が出てくる「舞台袖」のような、ふわふわの羊毛地帯。

育て方のコツ

アリオカルプス全般にいえることですが、「乾かし気味&風通し重視」が基本です。
超大疣タイプはとくに疣が分厚く、水分をため込みやすいぶん、蒸れと根腐れに注意します。

  • 用土:水はけの良い硬質赤玉・軽石・日向土などをベースに、腐葉土はごく少なめか無しで。根が深く張るので、やや深鉢がおすすめです。
  • 置き場所:春と秋は明るい日なた〜半日陰。真夏の直射は焼けやすいので、遮光ネットやレース越しの光で「明るい日陰」に。
  • 水やり:成長期(春・秋)は、用土がカラカラに乾いて数日たってから鉢底から流れ出るまでしっかりと。真夏と冬は控えめにし、月1回〜月2回程度の「様子見ジョロ」で十分です。
  • 温度管理:できれば冬は5℃以上をキープ。凍結や長時間の結露は避けます。風の当たらない屋内温室や簡易ビニール温室があると安心です。
  • 肥料:与えすぎると疣が間延びしやすいタイプなので、成長期に薄めの液肥をごく少量、様子を見ながら。

成長はとてもゆっくりですが、そのぶん、毎年少しずつ輪郭が丸くなっていく変化を楽しめます。
急激に太らせるより、「数年単位の付き合いで、じわじわと仕上げる」イメージで管理するとバランスの良い株姿になります。

えんちょのひとことメモ

超大疣黒牡丹は、はじめて見ると「これは植物で合ってる…?」と、つい二度見してしまうような存在です。
僕の場合、アリオカルプスは冬の水やりをしません。
玉牡丹などはギュッと縮こまる種もあります。
以前は、土内の微量の水分が悪さすることもあったので、全て鉢から抜いて暖かくなるまでそのまま置いてたりもしました。
春の陽気までじっと我慢。
現地などは土を掘れば多少の水分があると思うのですが鉢の中ではスケールが違うので環境が違うのですね。
アリオカルプスは時の流れを超越した正に仙人の様なサボテンで、私達の1年は1ヶ月位?いや…もっと?なのかもしれません。
成長が遅いから故、

「今日もちゃんとそこにいてくれる岩」

のような、不思議な安心感もくれます。

コレクションの中でも、ひと株あるだけで棚の世界観がぐっと変わるタイプなので、
レア株をお迎えするなら
「一軍の主役枠」
としてぜひ検討してみてください。
ゆっくり育つぶん、時間をかけて一緒に歳を重ねていける、相棒みたいなサボテンです。

黒い鉢に植えられたアリオカルプス超大疣黒牡丹の株元アップ写真。ごつごつした大疣と白い羊毛が星模様のように浮かび上がる迫力ある株姿
記事の締めくくりに、正面から。棚の主役にふさわしい存在感です。
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この記事を書いた人

多肉植物の栽培を始め苦節九年当時、ストレスの多い現代社会に苦悩していた中....

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