ロフォフォラ 翠冠玉 まるくて、強くて、愛おしい。

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基本情報(分類・属名・原産地など)

  • 分類:サボテン科 ロホホラ属
  • 学名:Lophophora fricii
  • 和名:翠冠玉(すいかんぎょく)
  • 原産地:メキシコ北部(チワワ州などの乾燥地帯)

魅力とは?

「サボテン」と聞くと、トゲトゲしくて荒々しい姿を思い浮かべるかもしれません。
でも翠冠玉はその対極。
棘を持たず、どこか仏さまのような静けさをたたえた丸いフォルム。
ひとつとして同じ姿のない緑の球体は、よく見るとうっすら肋が入り、白い綿毛のようなものが等間隔に浮かんでいます。

その姿には、「攻める植物」というより「受け入れる植物」という印象さえ感じます。
一鉢として飾っても美しく、群生させてもやさしい世界観が広がります。
植物というより、生きた彫刻のような存在です。

香りと花

翠冠玉の花は、まるで砂漠に差す一滴のしずくのよう。
頭頂部の綿毛の中から、春から夏にかけてぽつんと現れるその姿は、小さなサプライズ。
翠冠玉の花色は基本種が、白となります。
ピンクがかったものは【赤花】と希少種となります。

香りはほとんど感じられませんが、そのぶん視覚的な美しさに集中できます。
咲いたらぜひ写真に残しておきたい、一瞬の芸術です。

育て方のコツ

  • 日当たり:明るい日陰〜遮光された屋外。直射日光は必ず避け、蒸れに注意
  • 水やり:春秋は土を乾かしすぎない。
    夏は控えめに。冬は月に1〜2回程、暖かい日に何度かサッと水やりしたり断水気味に(古い土で植え替え予定なら抜いて保管するほうが無難な場合もある)
  • 用土:通気性・排水性に優れたサボテン用の配合土が最適
  • 鉢選び:素焼き鉢など蒸れにくい素材がおすすめ
  • 温度:最低8℃以上をキープ。寒波時は室内管理を

成長は非常にゆっくりで、年単位で変化を楽しむ植物。
肥料も控えめにし、季節ごとの変化を味わいながら気長に向き合いましょう。
夏の直射日光下での蒸れと過湿は大敵。
一発アウトの場合もあります。 水やり後は遮光、風通しを意識するだけでもぐっと育成しやすくなります。

えんちょのひとことメモ

翠冠玉はゴボウの様な太根を直下に伸ばす水分補給が好きなサボテン。 ※オーソドックスな育て方としては、多湿はダメとはなりますが、多肉植物やサボテンの冠水の心得のある中級者〜の方は、夏の直射日光に注意し、高温多湿の環境で育てると新肌が更新され調子も良くなります。
また、乾かしすぎや植え替えを怠る(土が古い)と赤ダニや根ジラミが出やすいです。
ロホホラ ディフューサは多肉植物やサボテンが好きな方にはもちろん、「植物を育てるのがはじめて」という人にも、翠冠玉はおすすめです。
なぜならこの子は、急かさないやさしさを持っているから。
花が咲かなくても、成長がゆっくりでも、それでいい。
今日もプニッとした姿をそっと眺める。
それだけで日々のストレスご解放され癒されますよ♪

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この記事を書いた人

多肉植物の栽培を始め苦節九年当時、ストレスの多い現代社会に苦悩していた中....

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