ユーフォルビア・ポリゴナ綴化|波打つ稜線が奏でる緑のアート

目次

ユーフォルビア・ポリゴナ 綴化とは

荒野で風にさらされた列柱のように、ユーフォルビア・ポリゴナが突然くねり、波打ち、綴化という芸術をまとった――それが本種です。
規則正しさを脱ぎ捨て、植物の持つ本能で奏でる深緑の稜線は奇怪でありユニークでもあります。
この画像のような窓辺の小さな一鉢でも、荒涼とした大地と星降る夜を想像させる、物語を想像させてくれるポテンシャルを秘めています。

基本情報(分類・属名・原産地など)

トウダイグサ科ユーフォルビア属。
原産は南アフリカ・ケープ地方。
多肉質の茎に白い粉をまとうのが特徴で、綴化株は茎頂の成長点が扇状に広がり、波板状のシルエットを形づくります。白い乳液は毒液なので、メンテナンス時に目に入らぬよう、また万が一素手で取り扱う際には液がつかないよう、液がつかなくても必ず厳重に手洗いを。

魅力とは?

綴化が生む曲線は二株とて同じ表情を持たず、まさに

植物との出会いは一期一会

深緑の稜角が重なりあい、見るものによりその姿は、様々な捉え方があります。
その複雑に入り組む肌は、光の向きが変わることで雰囲気がガラリと変化します

香りと花

春の終わり、小さな杯状花(シアチア)が稜の隙間にちょこんと現れます。
香りはほとんど感じませんが、その素朴さが綴化の造形美をより際立たせます。

育て方のコツ

  • 光:春秋はたっぷりの直射日光、夏は半日陰で焦げを防止。
    光量不足は稜が間延びし造形が崩れるので注意。
    成長期に定期的に鉢回しすることでまんべんなく光を与えられます。
  • 水:春秋は土が乾いたらやや深めに、夏冬は乾燥気味に抑え休眠を尊重。
  • 温度:5℃を下回る前に室内へ。蒸れないよう通風良い場所で管理を。
  • 用土:水はけの良い硬質赤玉,鹿沼,燻炭,堆肥など。
    ユーフォルビアは総じて根は少なめ、余り深く入らない。
  • 植え替え:2年に1度、気温が安定する春に。
    古根を手ぐしで髪をとかすように掻き取る。
    根を傷付けたり、傷めた場合は数日陰干しして乾かしてから植え付ける。
  • 増やし方:挿し木は乾燥させ、春の暖かい日に。

ユーフォルビアの毒液

ユーフォルビア全般では幹や肌を傷つけると、また種類によっては触れただけでも白い乳液(ラテックス)がにじみ出ます。
この乳液の主成分は、フォルボールエステル・インゲノールエステル・レシニフェラトキシンなど刺激性の高いジテルペンエステルを筆頭に、アルカロイド、タンニン、トリテルペンなど。特にジテルペンエステルが急性毒性&皮膚刺激の主犯格とのことです。

  • 毒性の強いものでは、皮膚に付着すると数分〜数時間で発赤・水疱を起こすこともあるため、石けんを使い流水で速やかに洗浄してください。
  • 目に入った場合は激痛と角膜炎の恐れも。
    直ちに15分以上洗眼し、必ず医療機関へ。
  • 誤飲・誤食は激しい嘔吐・下痢を招くこともあるようです。
    小児やペットの手が届かない場所で管理を。
  • 焼却時の煙にも有害成分が含まれるため、屋内での焼却も注意が必要です。

乳液は揮発しにくいネバッとした粘性のある樹脂状のもので、乾くと薄い膜をつくり取れづらくなります。
乾く前の「すぐ」を合言葉に、丁寧な洗い流しと保護具の着用を習慣に──
大地が編んだユーフォルビアの造形美を
『安全な距離感』
で愛でましょう。

えんちょのひとことメモ

綴化は気まぐれな小宇宙。
夜な夜なその芸術的な姿を眺めながらお酒を飲む時間も至福なものです。

僕の人生、
もっとゆっくりでもいいのかな──

なんて考えてみたり……

波打つ稜線のリズムに心を通わせ、眺めた数だけ物語が芽生えるもの。
気が向いたら暮らしのページに静かに挟み込んであげてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

多肉植物の栽培を始め苦節九年当時、ストレスの多い現代社会に苦悩していた中....

目次