アロエ・スプラフォリアータ|センターパート葉姿が美しい観賞用アロエ

目次

アロエ スプラフォリアータとは

まるで髪をセンターパートに分けたように、葉が左右へゆるやかに流れていく姿。
「アロエ・スプラフォリアータ」は、その名の通り“葉の上に葉を重ねる”という意味を持つ、優雅な印象のアロエです。
整ったシルエットと、ほのかに紅葉する葉先。
まるで上品な横顔を見せるような佇まいは、室内に置くだけで空間の空気を少しだけ澄んだものに変えてくれます。

基本情報(分類・属名・原産地など)

分類:多肉植物(アロエ属)
属名:アロエ属(Aloe)
学名:Aloe suprafoliata
原産地:南アフリカ
生育タイプ:夏型

魅力とは?

何よりも美しいのは、その“左右対称に広がる葉姿”。
若い頃は重なり合うように平らなロゼット状で成長し、やがて立体的な放射状に展開していく様子は、まるで自然が創りだした幾何学模様のよう。
インパクトがありつつも、どこか静謐で、モダンアートのような佇まいを感じさせてくれます。

香りと花

アロエ属の多くは、冬から春にかけて花茎を立ち上げ、細長い筒状の花を咲かせます。
スプラフォリアータも例にもれず、朱赤〜オレンジ色の花を穂状につけ、凛とした美しさを見せてくれます。
香りはごくわずかで、蜜を含んだ花には蝶や虫たちがひそかに集うことも。
季節の移ろいを感じさせてくれる、控えめな開花です。

育て方のコツ

項目指針
🌞 日照強光〜明るい半日陰(夏は遮光)
💧 水やり生育期:乾いたらたっぷり/冬:月1〜2の控えめ
🌡 最低温度目安5℃で屋内取込(寒冷地)
🪴 用土水はけ良:赤玉,鹿沼,燻炭,軽石 など
💊 肥料春〜秋ごく少量/冬不要
🐛 病害虫カイガラムシ・コナカイガラムシ注意

アロエは乾燥に強く、明るい場所を好みます。
春〜秋は日光をたっぷり当て、土がしっかり乾いてから水やりを。
冬は休眠気味になるため、水やりは月1〜2回を目安に控えめでOKです。

寒冷地では室内管理が安心ですが、スプラフォリアータ含むアロエは比較的寒さに強いため、簡易温室やビニールフレームなどでも越冬可能です。

また、葉が徒長しないよう風通しと日照は1年を通じて意識すると、株が締まってきれいに育ちます。

えんちょのひとことメモ

アロエといえば薬用のイメージが強いけれど、スプラフォリアータは

“見て楽しむ”

観賞向きアロエの代表格。
そのセンターパートのような葉姿に、一度ハマると忘れられない造形美があります。
多肉棚に一鉢あるだけで空間の静けさが際立つ凛とした存在感。
育てやすさも備えているので、アロエ初心者の方にもぜひ手にとってほしい子です。
成長期は水を好み、鉢に水分が無くなると、画像のように案外早めに葉先から枯れてきてしまうのでご注意を。

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この記事を書いた人

多肉植物の栽培を始め苦節九年当時、ストレスの多い現代社会に苦悩していた中....

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