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エリオケレウス 赤花 袖ヶ浦とは
いつしか、ふいに灯る朱い花――
「赤花 袖ヶ浦 」
は、上へ上へと真っ直ぐに伸びゆく柱サボテンです。
基本情報(分類・属名・原産地など)
科名:サボテン科 Cactaceae
属名:エリオケレウス属 Eriocereus
学名:Eriocereus jusbertii ‘Sodegaura Red’
流通名:袖ヶ浦、赤花袖ヶ浦、花袖 など
原産:南米を起源とする交配派生種。
丈夫で成長が早く、接ぎ木の台木としても定評があります。
魅力とは?
通常種との違い(花袖と呼ばれる理由)
一般的な袖ヶ浦(Eriocereus jusbertii)は真っ白な夜咲き花が特徴ですが、
本種は
深紅~朱色の花色
鮮やかな花色ゆえに「花袖(はなそで)」とも呼ばれ、
大輪の花弁添と朱の艶やかさが魅力。
香りと花
開花は夏の宵。
直径10cm程の大輪が、深紅から朱へとグラデーションを描きながらゆっくりとほどけます。
ほのかな甘い香りは夜風に乗り、ひとときの夢をくれる儚(はかな)さ。
翌朝には花弁を閉じるため、運良く出会えた夜はこの上ない喜びを感じることでしょう。
育て方のコツ
- 日光――春秋はたっぷり、真夏は少し遮光します。
- 用土――水はけ優先。
赤玉土小粒をベースに、軽石を少量入れても良いですが、水を好む種ですので乾かしすぎに注意しましょう。 - 潅水――生長期は土が乾いたのを確かめてから、鉢底から流れるまで与えます。
- 休眠期――5 ℃を下回る場合は室内へ。断水~鉢の縁周りをくるりと、コーヒードリップするように1〜2周程水やり。
- 仕立て――成長が早いので、2年に1度は一回り大きな鉢へ植え替えを。
えんちょのひとことメモ
夕方〜夜、大輪の赤花がそっと開く瞬間に立ち会えたら、きっと明日の自分に少しだけ勇気を贈れるはず☆彡